1. Cycling’74 Maxとは

Max(マックス)は、Cyclin’74社が開発、販売しているグラフィカルなプログラミング環境。ProcessingやopenFrameworksと同様にメディアプログラミングを行うのに適している。

 

最大の特徴はProcessingなどのコードベースのプログラミングとは異なり、下図のように様々な機能を持ったボックスをパッチコードで接続していく。視覚的にプログラムの流れを理解しやすく、修正も行いやすい。

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例えば、下図では上下2つのナンバーボックスと+10のオブジェクトボックスを接続することで、上の数値に10加えたものが下のナンバーボックスに出力されている。

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このように、プログラミング言語を知らなくても簡単にインタラクティブなシステムを開発でき、プログラムの修正やパラメータの変更が容易なため、試行錯誤を必要とするプログラムのプロトタイピングやメディアアート作品に用いられることが多い。映像や音響合成などの機能にも特化しており、音楽ライブや映像演出でも使われることが多い。プログラムの実行スピードはopenFrameworksなどのC++のほうが高速だが、手軽さという面ではMaxが優れている。PCの高速化のおかげで音楽ライブでの演奏や映像演出でも問題なく利用することができる。

バージョン4まではMax/MSPという名称だったが、バージョン5以降は単にMaxという名称になった(もどった?)。2015年現在はバージョン7が最新。よくAutodesk社の3DCGソフトの3dsmaxもMaxと呼ぶことがあるので注意。もともとはミラー・パケット氏が開発したものだが、現在はCyclin’74社が開発を続けている。ミラー・パケット氏が開発したPure DataもMaxと同様なグラフィカルプログラミング環境でフリーで公開されているが、完成度はMaxのほうが高く、使い勝手も良い。また、Miraを使えば簡単にiPadアプリケーションを開発することもできる。

Maxはバージョン7からは、6までは独立して存在していたRuntimeが1つのアプリケーションとして内包されており、それがDemoモード時に動作する。バージョン7のDemoモードでは1ヶ月以内は保存も含めたフル機能を使うことができる。1ヶ月以降は、保存はできないが、編集と実行を行うことができる。この編集可能という所がバージョン6以前と異なり、かなり便利だ。

日本ではMI7が販売している。MI7のサイトには日本語の情報も多い。登録すれば日本語パッチやリファレンスの日本語化にも対応している。