1. 拡張現実感(AR)とは

現実の知覚情報に、コンピュータで作り出された情報を重ね合わせることによって、現実世界の情報を強化するもので、現実世界と仮想世界を融合する技術である。拡張現実感は、英語ではAugmented Realityであり、その頭文字をとってARとも呼ばれる。ARは、情報提示や作業支援に役立つ新しいユーザインターフェースとして、医療・教育・観光・エンターテイメント等さまざまな分野への応用が期待されている。

先に行った顔画像認識の実験もARの一つと言える。

 

ARの研究は、コンピュータグラフィクスの先駆者であるアイバン・サザランドがVR(Virtual Reality 人工現実感)の研究として行ったシースルー型のヘッドマウントディスプレイ(HMD)「The Ultimate Display」(1965)が最初だと言われている。

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Ivan Sutherland, The Ultimate Display, 1965

 

暦本氏が1994年に発表したNaviCam(下写真左)は、2009年に公開されたスマートフォンで現実世界に情報を付加するセカイカメラ(下写真右)の先祖とも呼ばれている。セカイカメラのiPhoneアプリはこちらからダウンロードできる。

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アニメ作品の中でARの片鱗を見ることができる。『ドラゴンボール』のスカウター、『攻殻機動隊』の電脳化、『電脳コイル』の電脳メガネ。また、『ターミネーター』から『アバター』など近年のSF映画では当たり前のように使われている。2007年に発売されたPlayStation3用ゲーム「THE EYE OF JUDGMENT」は、世界初のマーカー型ARを利用したゲーム。

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下の映像は、MITのPranav Mistryが2009年に発表したSixthSenseTEDの映像。(TEDはNHKでも放送されているが、本家サイトで過去のプレゼンを日本語字幕で見ることができる)

 

下はGravityJackが開発しているARアプリケーションのデモ映像。

 

2013〜2014年頃の発売だと言われているGoogle Glassは、完全にスカウターだ!Google Glassのように、AR技術はその特性上、身体に装着して使用することが多いので、その場合はウェアラブルコンピュータにも含まれる。

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VR研究の事例にこんなのもある。

「実世界で存在感を持つバーチャルクリーチャの実現 Kobito – Virtual Brownies -」東京工業大学(PDF

 

ウェアラブルARを倉庫管理システムに取り入れたもの

 

「ウェアラブル行動誘導システム」コンセプト #DigInfo

 

AR家具配置シミュレータ