Tinkercadとは

Tinkercadはウェブベースの3DCADアプリケーションで、メールアドレスを登録することで無料で利用できる。(WebGL機能を持つFirefoxかGoogle Chromaでしか動作しないSafariでも開発メニューを表示してWebGLを有効にすれば使うことができる)商用の3DCADや3DCGと比べても、インターフェースが洗練されて機能が絞り込んであるので直感的に操作できる。

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上図は、Tinkercadのインターフェース。

Tinkercadでモデリングする方法は非常にシンプルな2つの原理で成り立っている。

 ・2つのオブジェクトを組み合わせてグループ化することで一体化させる。(下図①) 
 ・片方をHole設定することで、穴を開ける or 削る。(下図②)

基本的に、子供でも理解できるこの2つの手順を組み合わせるだけだ。

このような単純な原理で複雑な構造のものを作るには少し頭をひねる必要があるが、実はそれが面白かったりする。効率的に作業するというよりパズルを楽しむのに近い。そして、インターフェースがかなり洗練されているので思考を止めずにサクサク組み立てることができる。

プリント

プリント

さらに、とてもわかりやすいチュートリアル(下図)が多数用意されているので、マニュアルがなくてもすぐに全機能を理解することができる。英文だが、具体的な指示が多いのでわかりやすいだろう。

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下動画は、Tinkercadの簡単な説明。これだけでも基本的な機能は説明されているといっていい。

 

以上を含めてTinkercadの特徴を以下にまとめる。

・ウェブベースの3DCADアプリケーション(FirefoxとGoogle Chromaで動作。Safariでは動作しないSafariでも開発メニューを表示してWebGLを有効にすれば使うことができる
・単純なモデリング原理(有機的な造形には不向き)
・スクリプトによるモデリングが可能(FreeバージョンもOK)
・STL、SVGファイルの読み込み可(FreeバージョンもOK)
※OBJデータも読み込めると聞いたが、エラーになった。要調査。
※調査結果:サポートに質問した所、現時点で読み込めるのは、STLとSVGファイルのみとのこと。将来的には可能性あり?参照元, 2013/9)
・豊富なチュートリアル
・世界中の人とデータを共有することができる
・コンピュータの処理速度とネットの高速通信環境が必要

Tinkercadは、上記のように単純なモデリング原理とクラウドコンピューティングが融合したサービスである。曲線を生かしたものや有機的なモデリングはできないが、STLファイルやSVGファイルを読み込むことができるので、他のアプリケーションと合わせて使うことで応用が広がる。スクリプトを利用したモデリングも可能なので、デジタルファブリケーションならではの造形表現も広がるだろう。

難点はウェブブラウザ上で動作するので、処理速度の早いPCと高速なネット環境が必要であるが、最新のPCを使えばそれほどストレスなく使うことができる。Undoや保存処理はどうしても少し待たざるを得ない。